ナポリ到着
ナポリはとにかくとにかく治安が悪く、犯罪が日常茶飯事。
表通り以外歩いてはいけない、夜間出歩いてはいけない、地下鉄は乗ってはいけない、スリ窃盗多発、交通事故多発・・・などなど、とにかく危険な街だと聞かされていたので、
ここまでのどかな田舎町ばかり観光してきた私たちにとって、一番の難所でした。
これは気を引き締めて行こうと!
交通の都合でどうしてもナポリを経由しなくてはいけなくて、
ナポリに興味がなかったので、もうナポリピッツァを食べることだけ目的にしていました。
でも、結果から言うと素敵な王宮を見れたり、温かい人にもたくさん出会えたんだけど・・・
良かったのはホテルが駅のすぐ目の前だったこと。
もうね、ナポリに降り立ったとたん、道路はゴミと犬の糞だらけ・・・
交通量が多く、排気ガスで空気は澱んでいて、怖そうな人がたくさんいて、
本当に昨日までタオルミーナの美しい景色を見ていたので、余計にそのギャップにも騒然・・・
ただ、せっかくホテルが近かったのに、道に迷って大きい荷物を持ってグルグル歩いてしまいました。
同じ名前のホテルがあって、そっちに向かったんだけど、どうも調べていた外観と違う。
ここじゃないのかなぁ?と道行く男性に聞くと、目の前のここだよ!と。
その男性のお子さん?の少年に、「目の前なのに馬鹿で~www」みたいにめっちゃ笑われた><
ホテルの人に聞くと同じ名前の別のホテルだよ!と教えてくれて、無事ホテルに到着できました。
ホテルに着いたのは夕方で、ナポリの飲食街の夜営業は20時くらいかららしいので、(遅い・・・深夜に出歩きたくないのに・・・)
とりあえずナポリ銘菓のスフォリアテッラを食べに行くことに。
お菓子屋さんはそれほどホテルからは離れた場所にはなかったのだけど、場所を確認しようと通りで地図を開いていると、
40代くらいのご夫婦がどこへ行きたいの?と話しかけてきてくれました。
あさちゃんが何故か、旦那さんを駅でホテルの場所を聞いた警備員さんと間違えて
「あ!もうホテルの場所はわかりました。」って答えたり、
お菓子屋さんじゃなくて夕食に行く予定のピッツェリアを指さしたり、
頭がちょっとおかしくなっていたw
多分ナポリの街にショックを受けていたのだろう・・・
お菓子屋さんは有名だったらしく、奥様がそこなら知ってるわよ!と案内してくれることに。
ただ、奥様歩くのめちゃくちゃ早い!
後ろから小走りで追いかけて言っていると、私たちの後ろを大股で付いてきていた旦那さんが「Piano piano(ゆっくり、ゆっくり)」と声をかけてくれて、
振り向いた奥様が「あら、いっけない☆」とチャーミングな笑顔。
素敵なご夫婦に親切にしていただき、無事お菓子屋さんに到着できました。
お菓子屋さんは日本で言うお肉屋さんみたいな感じの店内で、めちゃくちゃ混んでいました。
お店を覗いていると、お店の前にいたご家族がお手伝いしましょうか?と声をかけてくださって、
一度は大丈夫ですと答えたものも、列があるようなないような、どこに並んでどう注文すればいいかわからずワタワタしていると、
見かねてお姉さんがお菓子の説明をし、スフォリアテッラが食べたいというと、ササッと注文してくれました。
どうやら番号札があって、その順で注文し、先にお会計をして、釜の前で商品を受け取る仕組みらしい。
お会計の時もご一緒してくれたのだけど、財布を開けてお札とか出していると、「人前でそんなの出したら危ないわよ!」と注意してくれました。
お店のおじいちゃんはすごく優しい雰囲気で、
英語でお菓子の説明をしながら、熱いから気をつけてね!と紙を何枚もでくるんでくれたのだけど、
それほど熱くはなかったw
お店の前でしばしご家族とお話させてもらったのだけど、
どうやらイタリアのナポリ以外のところから遊びにいらしてるようでした。
先ほどのお金以外にも、「カメラは隠さなきゃダメよ!女の子二人でこの町を歩くのはとても危険だから十分に気をつけてね!」とすごく心配してくださった。
ありがとうございます。
私達これでもかなり警戒していったつもりだったのだけど、結局は平和ボケ日本人レベルの警戒だったのかもしれない・・・
最後に一緒に写真撮りましょうと言われ、じゃあ私たちのカメラでも・・・とカメラを渡すと、
「そんなに簡単に人にカメラ渡したらダメよ!そのまま盗まれるわよ!」とまた心配されましたw
私のカバンの上に乗ってるストール、これで歩くときはカメラを隠していましたw
皆さんとお別れし、食べるところがなかったので、とりあえず開けた安全そうな場所へ。
外はパリッとしていて、中は濃厚なチーズクリームが入ってて美味しかったです。
少し時間があったので、街を歩きながら夕食予定のピッツェリアへ。
とあるブログで見つけたお店です。
ナポリの街は建物はすごく綺麗でした。
でも足元を見てはいけない・・・
MAXMARAのショーウィンドウはひび割れていた・・・oh
気軽にカメラを出して観光できる感じではなかったので、写真が少ない・・・・
イタリアのドルチェは激甘でお砂糖の塊みたいなのだけど、見た目は可愛い。
お目当てのピッツェリアはスパッカナポリという場所で駅周辺以上に危険エリアらしく、
幸いお店は大きめの通りに面していたけれど、細く伸びた路地裏や一本入った通りには、恐ろしくて覗くこともできませんでした。
大きな通りだけを歩いてお店に向かった。
開店の少し前にお店に到着したので、お店前で待っていると
通りを挟んで向かいで怖そうなお兄ちゃん達がこっちを見て何か話している・・・!
怖いよ~(´;ω;`)
スキンヘッドのガタイのいいお兄さんも通りすがりに挨拶してくれたのだけど、
フレンドリーに返事していい人なのか、関わってはいけない人なのか判断できず、
なんか曖昧に返事して通り過ぎてしまった・・・
怖いよ~(´;ω;`)
お店の前には1~2人くらいの人が道路の端に座っていてそれさえも怖かったんだけど、
どうやらお客さんだったようでしたw
そしてさっきのスキンヘッドのお兄さんは店員さんでしたw
ちゃんと挨拶できなくてごめんなさい(´;ω;`)
こちらのお店、人気店らしく、開店してすぐに席が埋まってしまっていました。
店内のインテリアもイエローベースでかわいかった!
たくさんメニューがあって悩んだけど、二人共大好きなアンチョビピッツァにしました。
大きいよ~~~!
二人で一枚でお腹いっぱい。
コスパ悪い客でごめんなさい。
こんなに大きいのに、隣の母娘さんは、ひとり一枚食べつつ更に小さいサイズをシェアしていたよ・・・
こっちの人の胃袋はどうなっているのだ・・・
遅くなると帰りが怖いし、お酒飲めないわ料理も一人前しか頼まないわで非常にコスパ悪いお客なので
食べたらすぐに帰ろうと会計をしようとすると、
「釜の写真を撮るかい?」と厨房を案内してくれました!
店員さん皆優しいよ(´;ω;`)
さっきは怖いと思ってしまってごめんんさい・・・
こちら、先ほどのスキンヘッドのお兄さんw
皆身体大きいよ!
とっても陽気なおじさん!
帰りは、もう完全に脳内でドラクエのダンジョン音楽が流れていた。
右手で防犯スプレー(秋葉原で私が自分の分とあさちゃんの分を購入してきた結構な値段する、店員さんに日本ではあまり使わないでくださいと言われたやつ)を構え
左手で鞄を抱え込み、二人手を繋いで、険しい顔を作り、超足早に帰りました。
翌日からの日程や行き方をチェックし、今宵も早々に11時には就寝したのでした。
おまけ:ベッドの隙間が安定すると挟まっていたあさこ
つづく